自然が私たちが考えている以上に協力関係にあり、競争関係にはないとしたら?
森とキノコ、ビーバーと牛、コーヒーとアリ、鳥のフンとサンゴ礁ーー動物(人間を含む)、鳥、昆虫、菌類、植物、微生物は、他を犠牲にするのではなく、相互に利益のある関係によって栄えている。
生物学者から農民まで、互恵の生態系の最前線に立つ人びとへのインタビューによって明かされる驚きの真実。
生き生きとした調査の中で、「競争が支配する」というダーウィンの概念に反発し、魅力的なケーススタディと並行して、叙情的な散文で自然と自身とのつながりを考察した、啓発的であると同時に魅力的な一冊。
「互恵で栄える生物界」利己主義と競争の進化論を超えて
詳細
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著者について
クリスティン・オールソンはオレゴン州ポートランド在住の作家、フリーランスのジャーナリスト。『New York Times』『Orion』『Discover』『Gourmet』『Oprah』ほかさまざまな媒体に記事が掲載され、。「Best American Science Writing」や「Best American Travel Writing」に選集された経歴ももつ
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賞賛の声
「科学と社会思想、そして個性あふれる登場人物を巧みに織り合わせたオールソンの著書は、競争ではなく、協力が生存の鍵であることを示しながら生命の成り立ちを支えるという、すばらしい互恵関係を明らかにする。」エリザベス・カーライル カリフォルニア大学サンタバーバラ校 環境学助教授
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賞賛の声
「オールソンは単細胞生物の複雑な仕組みから、森林全体や都市(地上と地下を含め)に至るまで、互恵というレンズを通して自然を見据える。目を見張るほど深くまで掘り下げられたこの本は、私たち人間が自然の寛大な魂を享受するときにこそ、いかに栄えることができるか、を映し出す鏡でもある。」ジュディス・シュワルツ 『The Reindeer Chronicles: And Other Inspiring Stories of Working With Nature to Heal the Earth』著者
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書評
「自然の協力的で寛容な『互恵』という精神を受け入れることで、人類は地球とそこに棲む生き物たちの繁栄を助ける偉大な仕事の一端を担うことができるかもしれない。そのビジョンには目を見張るものがある。」Foreword Reviewsの星付き書評
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仕様
324ページ+カラー口絵8ページ、12.7 x 18.8 cm
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出版社
築地書館
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原産国
日本製