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ひとときの平和

ショーン・プライス  /  2025年9月17日  /  マウンテンバイク

2人のフォトグラファーが、つながり、コミュニティ、幾多のシングルトラックを求めて、10日間のロードトリップに出発した。

ディネ、つまりナバホ族として、僕らは家族やコミュニティとのつながりの重要性を中核的価値として、あるいはそれを原動力にして育ってきた。こうした土地や人々との絆は、互いへの徹底した忠実心や無条件の愛に根差している。僕らは互いに見守り、互いに教わり、互いに成長するように教えられた。それは「K’é」と呼ばれている。このような教訓から、僕はほかに大人4人を乗せた詰め込みすぎのSUVで、ユタ州北部の不慣れなハイウェイをドライブすることになった。

次の目的地アイダホ州ビクター到着まで、まだ5時間。そこをベースキャンプにして、数日間をかけてティトン峠周辺を散策する。終日のドライブで、膝を突き合わせてガソリンスタンドのスナックやファストフードを食べていたので、少しでも脚を伸ばし、ぐっすり眠ることを誰もが待ち望んでいた。

遠征3日目だった。この旅はフォトグラファーのエリック・アルセと僕がコロナ禍の初期にソーシャルメディアで出会ってからずっと計画してきたことの集大成だった。その構想は単純で、ワイオミングの山々へドライブし、マウンテンバイクで走行する様子をできるかぎり多く写真に収め、その道中で、できるかぎり多くのBIPOC(黒人“Black”、先住民“Indigenous”、有色人種“People of Color”の頭文字)ライダーといっしょに走るというものだ。ナバホの友人を数人加え、楽しいひとときのためのあらゆる要素を盛り込むように計画した。

そうした目的を念頭において、10日間の大まかな旅程を組み立てた。ルートの起点はコロラド州南部。そこにはデュランゴやコーテズ近隣に僕らの大好きなトレイルがいくつかある。そこから北上し、ユタ州からワイオミング州へ周回し、その途中で数カ所に立ち寄ってバイクに乗り、アリゾナ州ハードロック集落に近いディネタ中心部で毎年開催されるマウンテンバイク・レース「Rezduro」で旅を締めくくる。Rezduroは、ナバホネイションで最初かつ唯一の長距離耐久型レースで、ディネのライダー、トレイルビルダー、友人、家族によって組織される。

僕らは友人のフランク・クックとロレンゾ“ゾー”マヌエリトの2人を誘った。どちらもナバホ族の才能あるライダー兼トレイルビルダーで、さらに無償のコーチも務め、ディネのマウンテンバイク界には欠かせない人材だ。出発の数時間前に5人目のドム・クリッチが加わった。彼も優れたライダー兼コーチであり、最年少の弟分として、全体の士気高揚を任された。

僕にとって、常にこうした旅は想像していた以上に印象深いものになる。そこから数カ月が経過し、振り返り、消化する時間を経て、次回が恋しくなる頃は、特にそうなる。旅とは、はるか遠くのトレイルを経験する機会であり、そこには自分が認めようと認めまいと―さらに踏み込んで言えば、自分が育てようと育てまいと―道中での総合的な成長がある。

そうした成長には身体的なものがある。例えば、海抜1万2,000フィートでペダルを踏み、息を切らせてコロラド州デュランゴ外部の高山草原を走り抜けながら培われる忍耐、あるいはティトン峠付近の技術を要する最上級コースを走ることによるスキルの研磨。時にそれは個人のレベルを超える。例えば、ゾー、フランク、ドムのようなトレイルビルダーは、個性的なトレイルや地形に感化され、その創造性を地元に持ち帰り、ほかのライダー仲間に伝えようとする。

しかし、最も深い成長とは、土地や自然とのつながりや、それらがもたらす小さな平和に由来すると僕は思う。広大な山腹を疾走することは平和的に聞こえないかもしれないが、僕にとっては意識を1点に集中し、全身で自分を感じる数少ない機会だ。全速力であらゆる方角に走り続けているようなせわしいこの世界では、自然の中に人としてただ存在できる瞬間をありがたいと思う。

10日間は長いようでいて、こうした場所に心から感謝するには決して十分ではなく、車にすし詰めになっている時間が多すぎた。しかし、K’éは常に快適なわけではなく、さらに友人が1人加わることは、窮屈さに値する価値がある。伝染力のあるポジティブなエネルギー、つまりは高揚感が、僕ら全員の気持ちをはるかに軽くし、そうした関係のかたわらで、アウトドアとつながり、体験できることがどれほど恵まれているかを絶えず思い出させてくれる。

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