Next to Ocean and Breaks ～サーフ千葉ストアがオープン～

サーフィンほどシンプルなアスレチックスポーツはありません。自分の失敗や技量不足を言い訳にはできず、道具ではなく自分自身の考え方と技量に頼らざるを得ない「近づけばすでに目標は離れし」スポーツがサーフィンです。サーファーの誰もが言います。「サーフィンはスポーツではなく、ライフスタイルだ」と。そしてそれは、パタゴニアが世界を拠点にサーフストアを展開してきた大きな理由でもあります。

パタゴニアはこれまでに、ハワイ・オアフ島のハレイワをはじめ、南カリフォルニアのカーディフ、オーストラリアのトーキィとバーレイヘッズ、そして６月にはスペインのサンセバスチャンに、サーフィンにフォーカスしたストアを展開してきました。そして日本でも2005年にサーフ東京ストア（６月よりオーシャンストアから名称を変更）がオープン。フレッチャー・シュイナード・デザインズ（FCD）のサーフボードを中心に、ウェットスーツやボードショーツ、フリースまでを幅広く取り扱い、海に向かうあるいは海から帰るサーファーたちがいつでもサーファーであるためのエッセンスを伝えてきました。サーフ東京以外の世界に広がるサーフストアはすべて名だたるビーチに位置していますが、日本にもついに6月11日（土）、世界で７店舗目となるサーフ千葉ストアが世界に誇る千葉県の一宮にオープンしました。

持続可能な森林計画により伐採されたカナダ産レッドウッドを外壁に使ったサーフ千葉ストアは、同じく認証済みのカナダ産パインによる梁で軒を長くした、日本ならではの大きな番屋スタイル。エネルギー効率の良いストアを目指して、LED電球の徹底使用はもちろん、屋根に設置したソーラーパネルとともに太陽熱利用給湯システムを設備しています。また日本支社のオフィスや他のストアと同様グリーン電力証書を購入し、再生可能なエネルギーを選択しています。こうした環境に配慮した建築や資材などの詳細は店内ディスプレイでご覧いただけます。また600坪の敷地面積を利用して、屋外には芝生を敷いたオープンスペースを設けました。サーフィン後の体を休めるために自由にお立ち寄りいただけるほか、イベント開催や映画上映も予定しています。駐車場は雨水浸透式コンクリートを敷設し、さらには40フィートのコンテナーを再利用したシェイピングルームを設置。FCDのフレッチャー・シュイナードやパタゴニアのアンバサダーでもあるジェリー・ロペスが来日時にシェイプするほか、日本の若手シェイパーに環境配慮型のサーフボードのシェイプや製造の理解を深めてもらうために開放します。サーフ千葉ストアは日本有数のサーフポイントが集まる一宮でストアと地域との環境的／社会的な調和を目指しています。

全員がサーファーであるスタッフが皆様をお迎えする店内は、サーフコーナーとアウトレットコーナーに二分され、道路側正面の大きなテラスウィンドウにはステンドグラスをイメージさせるカリフォルニア製フィンアートが飾られます。足をとめてひとつひとつじっくりとご覧になってください。きっと個性的なアートが目を楽しませてくれるでしょう。そしてアウトレットコーナーでは、前シーズンのパタゴニア製品をお求めやすい価格にてお選びいただけます。ウェアをファッションとしてだけではなくギアのひとつとして、優先される機能と品質をぜひ皆様ご自身が製品を手にとってお確かめください。

サーフコーナーでは、FCDのカリフォルニア製サーフボードをラインナップし、日本のみならず多種多様なサーフトリップに対応するクイーバーを揃えました。なかには驚くようなゲストシェイパーのボードもあるはずです。また、サーフボードと同様、徹底的に環境に配慮した素材で製造したオールシーズンのパタゴニア・ウェットスーツも取りそろえています。さらに古くなったり、使えなくなったサーフボードとウェットスーツをリサイクルする「FCDゼロエミッション・プログラム」を開始。回収された製品はリサイクルし、最終的に建築資材のコンクリートの粉末にします。ウェットスーツの塩化ビニール製のパーツは前もって除かなければなりませんが、サーフボードはフィンボックスやストリンガーを取る必要はありません。お持ちいただいたそのままをリサイクルできる、まさにゼロエミッションを実行します。

パタゴニア サーフ千葉は、パタゴニアのメッセージはもちろん、サーフィンや海に対する情熱を店内外にご用意して、皆様をお迎えします。