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『glide STYLE – パタゴニア主義。』での取材エピソード

 /  2011年8月18日 読み終えるまで6分  /  コミュニティ
『glide STYLE – パタゴニア主義。』での取材エピソード

マリン企画が出版する雑誌『SURFIN’ LIFE glide』がまるごと1冊パタゴニアを取り上げた『glide STYLE – パタゴニア主義。』が2011年7月22日に発売されました。全国の書店はもちろん、パタゴニア直営店およびオンラインショップでご購入いただけます。今日はライターの屋良竜市氏によるパタゴニア本社での取材エピソードをご紹介します。

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カリフォルニア州ベンチュラ郡。ロサンゼルスから車で1時間ほど北に走った場所に位置するこの町は、一般的にはそれほど知られた場所ではないかもしれません。しかし、波乗り好きならピンとくるハズ。ベンチュラは、数々のサーフカルチャーを発信してきたカリフォルニアのなかでも、最もコアな場所のひとつで、ソリッドでパワフルな波がブレイクし、世界のトップステージで活躍するサーファーを数多く輩出してきました。グローバルに展開する有名サーフブランドも数多く拠点を構えています。とはいえ、ロサンゼルスの喧騒とは違うしっとりとした町の雰囲気は、ポピュラーなサーフタウンというよりは、落ち着いた閑静な趣が漂っています。

そんなベンチュラのダウンタウンにほど近い場所にパタゴニアの本社はあります。余談ですが、本社は全米をネットワークする鉄道「アムトラック」の駅からも徒歩で数分。パタゴニアのサーフィン・アンバサダーであるダン・マロイは、本社を訪れる際は電車でやってくるそうです。車社会のアメリカでは普通はあまりそういう話は聞かないですよね。さて、もうひとつ余談。なぜ、本社がここベンチュラにあるのでしょう?その答えは……先月に発売された『glide』のパタゴニア特集号に掲載されている「イヴォン・シュイナード特別インタビュー」をぜひお読みください。その理由にちょこっと触れています。動機はいたってシンプルですね。その『glide』ですが、もうご覧になった方もいらっしゃるのでは?1冊まるごとパタゴニア特集です。この制作のために、取材陣が6月中旬に約10日間、ベンチュラを訪れました。はじめて足を運ぶ本社オフィスを徹底探索です。

『glide STYLE – パタゴニア主義。』での取材エピソード

本社敷地内の直営店『グレート・パシフィック・アイアン・ワークス』写真:屋良 竜市

ベンチュラのダウンタウンのメインストリートから1本ビーチ側、サンタ・クララ・ストリートを北端まで進むと、「グレート・パシフィック・アイアン・ワークス」の文字が見えてきます。世界各地の直営店のなかで、ここだけは開店当時の名前を使用しています。建物自体もクラシックな趣です。そしてその裏手に、パタゴニアの前身「シュイナード・イクイップメント」社の創業当初のファクトリーであったブリキ小屋が、静かな佇まいのなか、そのまま残されています。ただ当時と違うことは、このブリキ小屋の向こうから子供たちの声が響いてくることでしょう。本社敷地内には「チャイルド・ケア」と呼ばれる託児所があり、子供たちを間近に眺めながら仕事をすることも可能なのです。親としては安心して業務に集中できる環境です。またメインオフィスのなかにあるカフェテリアも託児所の一部に隣接していて、ランチタイムには楽しそうに騒ぐ子供たちの姿を見ることができます。そのカフェテリアはオーガニック食材のバイキング形式。日替わりメニューもあり、取材時にはアフリカの伝統料理「クスクス」がいただけるなんて日もありました。撮影の合間はつねにここでコーヒーを飲みながらまったりしていたのですが、ある日はダン・マロイがふらっと立ち寄り、その場にいたスタッフと来期のボードショーツのデザインについて意見を交わしている場面にも遭遇。ビッシリと書かれた文字と簡単なイラストで埋めつくされたノートを見ると、彼の真摯な一面が伝わってきます。そんなダンはやはりその日も、電車でベンチュラまでやって来たそうです。

『glide STYLE – パタゴニア主義。』での取材エピソード

託児所では子供たちが元気にはしゃいでいて、いつも賑やかな雰囲気。Photo: Tim Davis

『glide STYLE – パタゴニア主義。』での取材エピソード

ダン・マロイに遭遇! お隣はマーケティングディレクターの藤倉氏。写真:屋良 竜市

ここで気になることをひとつ。『社員をサーフィンに行かせよう』を読まれた方もいますよね。そうです、滞在中、サーフボードやウェットスーツを手に出勤してくる社員の姿を数多く見かけました。早朝から本社敷地内にある「フレッチャー・シュイナード・デザインズ」のグラッシングルームで撮影していると、夜明け前からマリブでサーフしてきたご機嫌なストアスタッフもいたり、また昼になるとそそくさとウェットスーツに着替えて自転車で海へ向かうスタッフも。午後の休憩時には程度の良いスキップ・フライのシングルフィンを眺めながら話し込む男性陣。羨ましい感じです。まあ、それもそうでしょう。本社の敷地から徒歩5分ほどのビーチには、「Cストリート」と呼ばれるサーフスポットがあります。きれいにブレイクするライトのポイントで、小さければロングボード向きのメロウな波。サイズが上がればエキスパートにはたまらないソリッドなピーク。残念ながら取材時の波はスモールでしたが、そこそこサイズがあればきっと、サーフしに出かけるスタッフをもっと見かけたことでしょう。

『glide STYLE – パタゴニア主義。』での取材エピソード

出勤前に1ラウンド終えてきたストアスタッフ。とても良い波だったそう。写真:屋良 竜市

だからといって仕事をしてないわけではアリマセン!ストア、経理部、社内スタジオ、法務部、デザインセクション、それ以外にもほぼすべての部署を訪れましたが、皆さんキチンと仕事をしていました。そして印象に残っていることは、誰もが楽しそうに職務に取り組んでいる姿。それぞれが自分のやりたいこと、好きなフィールドを仕事にして、ハッピーなライフスタイルを送っていることが伝わってきました。このほかにも現地で体験したことはまだまだあります。『glide STYLE – パタゴニア主義。』をぜひご覧ください。

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