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水でつながる北のいのち

パタゴニア  /  2011年6月23日  /  読み終えるまで5分  /  アクティビズム

写真:パタゴニア 札幌北/パタゴニア アウトレット札幌南

水でつながる北のいのち

写真:パタゴニア 札幌北/パタゴニア アウトレット札幌南

『Earthday Ezo 2011 in 大通公園』が札幌の中心部、大通公園で5月22日(日)に開催。パタゴニア 札幌北アウトレット札幌南が合同でブース出展しました。

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今年の『Earthday Ezo』は、東日本大震災により生活のあり方について見直しが求められるようになったことをきっかけに、いま一度原点に立ち戻り、皆が手を取り合って再出発しようという決意を込めて、テーマは「ひとつからはじまる」。被災地でボランティア活動をされた方の報告や原子力発電所関連の講演、また地元アーティストによるライブなどが行われました。肌寒い曇り空にもかかわらず、会場は多くの人で賑わいました。

パタゴニアのブースでは震災チャリティコーナーを設けて募金やチャリティブランケットの販売、LITTLE JUICE BARの協力によるチャリティーオーガニックコーヒーの提供(売り上げを全額寄付)、またスタッフによるボランティア活動のパネル展示を行いました。そして、「水でつながる北のいのち」をテーマに自然からの危機的な声を聞き、状況を調査、改善に向けて実際に行動されている北海道内の草の根団体のパートナーとともに行動につながるメッセージを発信しました。ブースにお越しいただいた方は、それぞれ時間をかけて展示パネルや資料を閲覧され、草の根団体の方やパタゴニアのスタッフとも積極的に話をされていました。いまだからこそ自分たちにできることをやっていこう、無駄なことをなくしていこう、そんな心の声が聞こえるようでした。行動につながるメッセージがひとりでも多くの方に伝わることを願い、札幌北ストアアウトレット札幌南は今後も草の根パートナーとともに活動をつづけていきます。

各団体からのメッセージ:

大雪と石狩の自然を守る会
ブースでは「石狩川を野生のサケのふるさとに」と、外来種問題「大雪山にセイヨウは似合わない」を紹介。これらは多様性に富んだ生きものの環境をまず地域から回復していこうという私たちの活動のひとつですが、まだまだこれらの取り組みが知られていないことを痛感しました。私たちの目標は大雪山講座「ひぐま大学」/自然学園「グリーンフォーラム旭川」/さけゼミナール/市民学習会「ちゃらんけ」/機関紙の発行などの活動を通じて、北海道の生命のシンボルである大雪山や石狩川の自然をより良い姿で後世に残すことです。

水でつながる北のいのち

旭川石狩川サケの天然産卵復活を目指す。写真:大雪と石狩の自然を守る会

下川自然を考える会、北海道の森と川を語る会、サンル川を守る会
事業凍結から中止へ。サンルダムは2009年12月に本体着工する予定でした。けれども同10月に前原元国交省大臣の政策転換により事業は一時凍結。現在、魚類の専門会議、関係地方公共団体によるダムの検討がつづいています。これまでの議論はダムありきの一方的なものです。天塩川水系河川整備計画はサンルダムを盛り込んで策定されましたが、その必要性や環境への影響に疑問は残されたままです。ダムによって失われてしまう、200キロメートルもの距離を遡上するサクラマスはかけがえのない存在です。サンルダムはそれを失ってまで必要なのでしょうか。開かれた議論によりサンルダム事業が一から見直されることを願い、サンル川や周辺の自然について魅力を伝えつづけるエコツアーも開催しています。

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毎年恒例のサクラマスの遡上を観察するイベントはサンルの魅力に触れた多くの参加者に感動を与えます。写真:サンル川を守る会

流域の自然を考えるネットワーク
道南の須築川と砂蘭部川をはじめとする川は、たんに水が高い方から低い方へと流れているだけなのですが、この流れる水こそが「生命を育む仕組み」です。このことを河川管理者が気づき、水が流れる仕組みが萎えず、また水の流れも絶えることのない、いつまでも健全に水が流れる川であってほしいと願っています。何気ない川の流れですが、この水を人工的に絶え間なく流すことは非常に困難なことです。国有林では過剰伐採、違法伐採が横行しており、森林内の水の循環の仕組みがことごとく壊されつづけ、危機的な状況にあります。誰もがなんとなく知っている「流れる水」の大切さを私たちは伝えつづけています。

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写真:稗田 一俊

カラカネイトトンボを守る会
札幌市内で数少ない石狩湿原の一部が残されている「篠路福移湿原」を含め、あいの里地区を中心とした場で身近な自然を守る活動をしています。急激な埋め立てで失われていく湿原のために2006年からナショナル・トラスト運動を実施。篠路福移湿原の貴重な自然環境とそこに棲む生物たちの保全/保護を目的に「特別緑地保全地区指定」の署名を収集しています。これは篠路福移湿原に隣接して計画されている一般廃棄物最終処分場の建設のためで、湿原の生物たちを保護するために、同時に建設の白紙撤回も要望しています。

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あいの里公園。写真:カラカネイトトンボを守る会

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